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保育事業に求められる空間設計とは
収容人数が多く、設備や遊具も多い幼稚園や保育園では、先生や保育士の目を隅々まで行き届かせるための工夫が必要です。
また、より専門性の求められる認定こども園の設計では、国の指針に合わせた認定基準をクリアする必要があります。
しかし、こうした園舎の設計・施工で、もっとも大切な点は「子どもの目線で考える」ことです。
子どもたちが積極的に通いたくなる園舎であることは利用者、経営者、地域社会にとってもプラスになる、理想的な園舎づくりにつながります。
こちらでは、医療施設・介護施設・福祉施設専門の設計・監理のエキスパート、福岡の「株式会社イー・アイ・ディープランニング」が、子どものための施設における空間設計についてお伝えします。
需要の高まる保育事業
現在の日本において、少子化傾向が改善されない理由のひとつに、「今の環境では安心して子育てができない……」という不安を抱えている人が多いことが挙げられます。
女性の雇用機会が増え、共働きの家庭の増加もそれに比例している中で、子どもを育てるための時間や周囲のサポートが足りないと感じている人が多いのが現状です。
0歳児から子どもを預けたいというニーズは年々増加しており、子育てへの不安を解消するためにも民間の保育事業の充実が求められています。
しかし、それはただ子どもを預かるための場所ではなく、子どもの成長を促す場所であることが大切です。
これは預ける側の保育問題が解消されるだけでなく、施設で働く人の雇用の増加にもつながります。
また、保育施設が地域と密着し貢献することで様々な事業の広がりを生む原動力ともなるのです。
幼稚園・保育園・認定保育園、福祉施設に求められている空間設計とは
子どもたちがのびのびと遊びながら、健やかに成長してほしい――そんな願いを実現するために、当事務所では化学物質を含まない木材や珪藻土・漆喰といった自然素材を使った木の園舎をおすすめしています。
木材を使ったぬくもりを感じる空間、柔らかな色合いで統一した内装、安全に配慮した設備仕様など、子どもたちが毎日を過ごす場所だからこそ、外観だけでなく内装や各設備にも十分な配慮が必要です。
また、太陽光発電など自然エネルギーも積極的に活用しています。
設計にあたって私たちは、お客様の要望を丁寧にお聞きすることから始めています。
園長先生や経営者から必要な希望や将来的な構想を、また現場のスタッフである先生方からは子どもたちの様子や行動、必要な設備の使い勝手など、ご要望をじっくりと伺い、納得いただける最適なプランをご提案します。
幼稚園・保育園・認定保育園の設計ポイント
保護者が安心して子どもを預けられ、子どもたちが楽しく過ごし、さらに先生方が充実した働き方ができるように。
園設計にあたっては、関係するすべての人の目線に立った設計をすることが重要と考えています。
自由に遊びまわるスペースがあること。椅子などのツールが身体に負担のかからないぬくもりの感じられるデザインであること。
自然を体感できる園庭や毎日使っても飽きない遊具があること。毎日を楽しく、のびのびと過ごせ、子どもたちが自分から通いたくなるような園にすることが理想です。
子どもを預ける際に保護者が一番に気に留めるのは、意外なことですが「第一印象」です。
安全面はもちろんですが、明るく洗練されたイメージと、子どもたちのことを考えて配慮された設計であるかどうかが保護者の気持ちを動かします。
園舎、園庭だけでなく、毎日使う下駄箱や洗面台、トイレなどの設備が整っているか、椅子や遊具がセンスよく配置されているかなどが重視されます。
子どもたちが使いやすいことはもちろん、先生方が使いやすいこともとても大切です。
園児の安全を確保するためには、先生方の動線を考慮しておかなくてはなりません。
一人ひとりの先生が、子どもたちがどこで何をしているかを隅々までしっかりと把握でき、園全体を見渡せる設計にすることが重要です。